キミと一緒なら
「あー……ん、ゴメンね」


本気で怒っている彼に、少し申し訳なくなり、謝る。

謝りながらも、ちょっと嬉しくなっていたりして。

や、怒られていることが嬉しいわけじゃないのよ。

決してMというわけでは。うん。

一応謝罪の姿勢を見せている私を見て、彼がため息をついた。


「ホントに無茶して……怪我したらどうするつもりだったんだよ?」


「んー、それだけはないかな、って」


「は? なんで?」


とぼけたように言葉を続ける。


「キミが、助けてくれるって信じてたから、さ」


「…………はぁ?」


「キミと一緒なら、空も飛べるんじゃないかなって。そー思いまして」


少し恥ずかしくなって、照れ隠しに笑った。

そんな私を見て、やれやれ、とため息をつきつつ、彼もまた、笑っていた。
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