身長差15センチの関係 3
後ろについて、引っぱってもらう。
「行くよ」
弟が歩き出すと、通路を塞いでいた障子戸は、自分から左右に分かれて道をあけた。
そして、分かれた障子戸のすぐ後ろに、また別の障子戸。
それが開くと、また障子戸。
タン、タン、タンッ。
計、3枚の戸が連続で開き、
奥に狐の面をした男女が5人ほど現れ、立ち止まった鈴璃達と薄気味悪い見つめ合いの間をつくると、
「こーん」
一声鳴いて闇に消える。
よく分からないが、
会いたくないものに出会った。
そういう後にひく怖さ。
開いた障子戸を通ると、
また出てくるのではないかという不安。
よくできた演出だ。
鈴璃は、元気に進み始める弟に頼りつつ思う。