身長差15センチの関係 3

「先生、まだ変なこと考えてますね?」

なんとか止められないそれを妨げようと、高志は弓倉の前に手をだしてバタバタとふる。

そのとき、ふいに窓一面が光る。
落雷。

学校のすぐ近く。

間を置かず轟音が続き、全てのガラス窓が一斉に振動する。

ズドーーーン。
ガタタタッ。

「わっ」

高志は、思わず目を閉じ身を硬くした。

(しまった、また先生に笑われる)

そう思い、慌てて目を開けなおす。

「先生?」

弓倉は、高志の手を色が変わるほど強く握りしめ、高志以上に固まっていた。
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