身長差15センチの関係 3

鈴璃に訊いてくる。

「知ってる人?」
「そうね」

同じ学校の生徒ならば、
たいてい鈴璃の知っている人だ。

さらに向こうから見れば、
ほぼ全校生徒が鈴璃を知っている。

弟が不安がる前に、
鈴璃は誘いを受けることにする。

「知っている人だから、行ってみようか」

「うん」
「お皿を持ったまま、歩ける?」

「歩けるよ」

手まねきに応じて、
隣の店に移動するふたり。

焼きそば店の鉄板で
ソースが焼ける臭いから離れると、

次の店では網の上、
おにぎりにつけられた醤油がしゅわしゅわと音をたてていた。

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