身長差15センチの関係 3
「……陸上部」
その間、もう一度くり返した弟。
「陸上部がどうしたの?」
鈴璃が聞くと、弟は首を左右に振った。
「えっと、なんでもない」
「そう」
何かあるのは分かるのだけど、話してもらえなくて寂しい鈴璃。
でも、顔には出さずに頷いて、香織とともに応援に来てくれた後輩にお礼を言う。
「来てくれてありがとう。好きなのを食べて」
「はい」
「はいっ」
後輩達は鈴璃に直接話かけてもらって、元気よく返事。
喜んで、ベンチの上の袋に手を伸ばした。
「皆も、食べよう」
鈴璃は、弟、両親、香織に呼びかける。