白い月〜destiny〜
美月は「大袈裟だよ」と言って笑ったが 瞳は少し潤んでいた。


「ねぇ 美月。人は生きるために生まれたとして…それじゃあ何のために生きるのかな。」

美月はちょっと首をかしげた。

「何のためかな。難しいね。愛する人に出会うためかな。」

「美月は出会えたの?愛する人に。」

僕の質問を聞いた美月はほっぺたを膨らませて言った。

「もう。そんな意地悪な質問にはお答えできません。」


僕はその膨らんだほっぺたに右手をあてた。
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