アンバランスな恋心
私は瑛ちゃんに抱きついた


「行かないで!
大丈夫だから……

瑛ちゃんに何かあったら…」

ドアがどんどんと叩かれている



私が我慢すれば

平気よ
こんなことぐらい


我慢できるわ



「マコ、俺は平気だ

腹を刺されても死ななかったんだ
話をするだけだから」


瑛ちゃんは
私の肩をポンポンと
叩いて

玄関のドアを開けた


隙間から
光太郎の怖い顔が見えた


憎しみに歪んだ顔



私を睨んだ


そして
唾をはいていた
< 84 / 109 >

この作品をシェア

pagetop