【完】††Rising††
体育館だからハコとは違う響き方をする音。



それは演奏を終えても、この場所を



この俺の心臓を振動させていた。



観客は圧倒され過ぎて、しぃん、としている。



「…ありがとう!」



マイク越しに歌い終わりの余韻を残し掠れた順平の声。



声が響き渡ると、割れるような拍手。



俺が立ち上がると順平は振り返り掌を上げた。



俺はその掌に強くハイタッチ。



ワァァっと興奮止まない声を感じつつ閉幕するステージ。



美恵が駆け寄って来て俺の背中にダイブした。
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