【完】††Rising††

「痛い。」



それでもポーカーフェイスを崩さない礼治は凄いな。



「よっ！ハイジ遅かったな〜！」



奥からスコアブックらしきものを持った龍治がやって来る。



「ハイジ、これ、俺等の曲。覚えて！」



ドサッと渡されて手に重みを感じる。



…でも、俺。



「あの、龍治、残念なお知らせがあるんだけど…。」



「ん？どした？」



ノーテンキな返事を返され更に切り出しにくくなったよ…。



どうしようか、これ。



言っちゃう？言っちゃいますか？