Street Love【BL】


昨夜、俺だって連に抱かれると思ってた


だけど……


□■□■□■□■□■□■□■


怖くないとなんどもなだめられながら、服を脱がされていく


すべて脱がされ、生まれたままの姿になり、連も上半身裸になった


連が細く長い指で、俺の首筋からスーッと下までなぞる


意識してないのにその感覚に肌が粟田ってしまう


「……今日はやめようか」


そう言って連はゆっくりと体を起こした


「え?なんで……」


俺、なんかしちゃった?


連は困ったように眉をさげ、苦笑いしてる


「柚希……震えてるから」


あ……


自分では気づかなかったが、確かに体が震えていた


「柚希……?」


そっと俺の体を抱き起こし、顔を大きな手のひらですっぽりと包んだ


「柚希、俺の目を見て」


視線を上げ、連の目を見る。漆黒の瞳に知らないうちに吸い込まれてしまいそうだ


「俺はね、好きな人を大切にしたいの。もう手放したくない……。柚希の気持ちがはっきりするまで我慢できないかもしれないけど、傷つけたくない。だから……」








< 78 / 116 >

この作品をシェア

pagetop