イケメン☆パーティー

あたしは、原稿をしまった。

でも、涙が止まんない。

悲しいのとは違う。

うれし泣きでもない。

自分でもなんだかわからない涙が、いつまでも止まらなかった。



1時間も泣いただろうか。

「スゥー、ハァーーー」

やっと泣き止んだあたしは、一つ、大きく深呼吸をした。

そして、決心した。

あたし、やっぱり、もう一度描こう。

マンガ、最高!

人を愛する気持ちをこんなふうにストレートに思い出させてくれるマンガが、やっぱりあたしは大好きだ。

恋に迷った誰かの道しるべになるようなマンガを描きたい。


水野さん、あたし、もう1度描きます!

夢を思い出させてくれて、ありがとう――




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