イケメン☆パーティー
結局、あたしの家に着くまで水野さんは何を言いかけたのか思い出せなかったみたい。
「おやすみなさい」
「おやすみ」
タクシーの外に出て見送ってくれた水野さんに手を振ってあたしはマンションに入った。
なんだかいろんなことがあった1日だったけど、あたしは安らかな気持ちでベッドに入ることができた。
それもみんな水野さんのおかげ。
水野さん……
もし今度のマンガが入賞したら、そのときは告白しよう。
自分の気持ちを正直に話して、それでダメなら、しかたない。
でも、もう、気持ちを伝えないで諦めるのは無理。
こんなに大好きなんだもん。
きゅんと切なくなる胸を抱きしめて、あたしは眠りについた。