イケメン☆パーティー
26.意地悪☆イケメン


シャワーを浴びて着替えると、あたしはベッドにごろんと横になって枕を抱えた。

帰りのタクシー、水野さん、美沙子さんとどんな話したのかな?

まさか、また誘われてたりしないよね?

あーあ、チャンスの女神に後ろ髪がないってホントだな。

なんであたし、水野さんの誘い断っちゃったんだろ。

入賞したら、告白するって決めてたのに。

大前さんとも約束したのに。

どうしよう……


悶々としていると、突然携帯が鳴った。

あおむけに寝転んだまま液晶を確認すると――


えっ?、水野さん!?

なんで?


思わず体を起こして姿勢を正した。

今考えていた水野さんからの電話に、あたしはドキドキと胸を高鳴らせながら通話ボタンを押した。


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