イケメン☆パーティー
30分後。
ピンポーン。
「はーい」
あたしはドアを開けて水野さんを招きいれた。
「あ、すぐ帰るから、ここで」
ワンルームの部屋じゃ、玄関に入れば部屋はすべて丸見えなんだけど、水野さんは靴を脱ごうとしなかった。
「夜遅くにごめん」
「いえ……」
あたしは自分の部屋に水野さんがいるのが嬉しいやら照れくさいやらで、水野さんの目を見られず、首の辺りを見て返事した。
「さっきの電話の話なんだけどさ」
水野さんにそう言われ、あたしは告白しようとしていたことを思い出した。
水野さんが来るっていうので頭がいっぱいで、すっかり忘れてた。
そんな大事なこと忘れちゃダメじゃん。
せっかく水野さん来てくれたんだし、今度こそ自分の気持ち、ちゃんと伝えなきゃ。
あたしは顔を上げて水野さんの目を見つめた。