イケメン☆パーティー
9.またまた☆拒否


「ただいま!」


出張先から戻って直接出社した秋山さんは、スーツケースを引いてデスクにやってきた。


「「お疲れ様です!」」

グループのメンバーたちが挨拶を返した。

「これ、お土産。
かりん、悪いけどみんなに配ってくれる?」

「はい!」

あたしは席を立って秋山さんから名産のお菓子の箱を受け取った。


その時、周りに聞こえないようにこっそり秋山さんはあたしに囁いた。

「かりんには別に土産あるんだ。
今夜、うちに来られるか?」

「あ、はい……」

あたしも小声で返事した。

「後でメールする」

微笑んで囁く秋山さんに、あたしはそっと頷いた。


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