イケメン☆パーティー

「なんだよ、つれないこと言うなよ!
ホテルで男とやってきたんだろ!」

やだっ、怖い!

急に高飛車に出てきた男に恐怖を感じ、あたしは泣きそうになった。

その時。

臭い息を吐きかけてきていた男の顔が、ふっと離れた。


「いてててっ、何すんだ!」


男は腕を背に取られ、もだえている。

振り返ると、水野さんだった。


「彼女、嫌がってるじゃないですか」

「いてえ、離せ!」

「はい?」

水野さんは男の腕を更に締め上げた。

「わああ、わかった!
か、勘弁してくれっ!」


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