あの音が聞きたくて
麻衣に抱き着いたリオンは

ずっと泣いている。

「リオン、どうしたがよ?」

麻衣が何度話し掛けても

ただ泣くばかり。

小さな身体からは想像がつかないくらいの

大声だ。

一緒に保育園から帰ってきた、

良子と希美、そして遅れて
仕事から帰って来た健治も

ただその光景を見守るしかなかった。
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