恋愛契約〜change〜
教室に着く前に何度も知らない女たちに挨拶をされた。
よって、気分は最悪。
そういえば、沙雪。
生徒会長やら部活のキャプテンやらやってたんだよな…
だぁ───!!!
めんどくせぇことばっか引き受けてんじゃねーよ!
「さゆちゃん!おはよぉ〜」
顔を手で押さえ、身悶えている俺に小さな可愛らしい声がかけられた。
「あ…おっす…」
俯きながら、挨拶をして教室に入る。
「お・・おっす??」
だぁ!しまった!
沙雪の口調にしなきゃバレるだろーが。
バカ!俺のバカ!
「あ、いや!お、おはよぅ☆」
無理に笑顔を作り、初めて隣にいるやつの顔を見る。