恋愛契約〜change〜
結局、俺は沙雪の脅迫に負けて契約書というものにサインしてしまった。
しかも、あの後あいつ。
『あんた本当に白虎のトップなの?』
『俺は無駄な喧嘩は買わねーんだよ』
『ただの負け犬の遠吠えじゃない』
とかなんとか言って、
「はっ」だか「ふっ」だからわからない笑いをこぼして消えていったんだよな。
くそっ、人をバカにしやがって。
俺はれっきとした。
白虎のトップなんだよ!
ちなみに白虎っていうのは、この街一帯を占める不良グループの名前。
つまり簡単に言えば、
暴走族みたいなもん。
でも、一緒じゃない。
俺らの率いる白虎はそんな暴走行為が目的なんじゃない。
勢力争いが無いように、取り締まっているだけのちゃんとした団体なんだ。
まぁ、そういう風に捉えられてないことのほうが多いけどな。