俺様王子の秘めゴト

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「はぁ~~~~~。」






大きな溜め息を零す。







ある日の昼休み。





「何?また王子?」








にやりと茜が隣りで笑う。






人事だと思って。









「そう。このバッチを不本意ながらも着けて一か月、後悔しない日なんてないよ。」









再び溜め息を着き思い返す。








もし入学式に最後まで出ていたら。






もし茜の話を聞いていたら。









もし、バッチを受け取らなければ。








そんな後悔の念が頭を回る。









「何?そんなに嫌?」









頬杖を着く茜は苦笑していた。








嫌…?







嫌なんてもんじゃないよ。







「あれは天使の皮を被った悪魔だ。」








むしろ魔王だ。








「その冗談聞き飽きたから。」








けど、誰一人として信じてくれないのだ。








現に茜が信じてない。







「だからだね、冗談じゃなくて本気なんだって!!」


「はいはいはいはい。」







ほんと…何故こんなにも信頼されているのか。








「せめて金じゃなければ…」







ぼそりと呟いた。
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