ズルい君
言った…
言ったよ…。
顔が熱くなるのを
感じた。
パサッ
あたしの机との間に
机に教科書を開いて、
「いいよ、桜井。」
そう言うと、
あいつは微笑んだ。
……今、名前…
呼ばれた。
……あ!!お、お礼!!
「あ、ありがと…長瀬君。」
「うん。ってか長瀬でいいし。」
「あ…長瀬、ありがと。」
「どういたしまして♪」
何気ない
会話。
でも、あたしには
一つの記念日になったよ。
あたしと長瀬のキョリは
25㎝。
心のキョリは
どこまでちぢんだ?