運命のヒト

変化

・・・喪失感でいっぱいだ。

学校にはどうにか来ているけど、体調がおかしい。

毎日、保健室のベッドに寝ころがってばかりいる。


・・・そんな日がしばらく続いた。

おっちゃんから仕事の話があるから会社に来いと言われても、どうしても行くことが出来ない・・・。

身体がやばい・・・。

俺、どうしたんだろうか?


自分の気持ちについていけない。

俺が今こんな状態なら、あいつは?

水嶋は大丈夫なんだろうか?

俺は水嶋のことだけが心配だ・・・。


「優士、お前らしくもねぇ!!」

毎日、健二がそんなことを言ってくる。

健二なりの励まし。


だけど、俺は何も答えることができない。


「桃子なら、元気やぞ!!」

「そっか・・・」

「金森達とも仲良くやっとるみたいやし」


また、健二が何かやったんだろ?

お前はやっぱりすげぇな。


・・・俺は何をやってるんだろう?

こんな弱い自分が情けなくなった。


別に、そばにいて守ってやることだけがすべてじゃないだろ?

付き合ってればそれでいいわけじゃないだろ?


例え今は離れていたって想ってればいつか気持ちはまた・・・。


身体に思いっきり力を入れた。


よし!!!


そう気合いを入れて、ベッドから起き上がった。

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