運命のヒト
俺は、神田を強引に引きずった。


「離してよ!!」

廊下に出たところで神田が怒鳴って、俺の手を離した。


「ってか、優士、何なの?」

「何って、お前が一番分かっとるだろ!」

「何のこと?」

神田はそう言って、とぼける。


「全部、分かっとんや。
 お前が金森達使って水嶋にしたぐらい」

俺はそう言って、神田の胸ぐらをつかんだ。


「俺が気付かねぇとでも思ってんのかよ?」

そう言って怒鳴り散らす。


「優士、手は出すなって!!」

マジで、殴りかかりそうだった。


俺は、胸ぐらをつかんだまま、言い放った。


「俺にムカついとんだろ!?
 だったら、俺に文句言ってこいよ!」

そんな俺に負けじと神田は・・・

「桃子が悪いんだよ!だからちょっと、
 金森達に頼んでシメただけじゃん!」

「はぁ?
 お前、自分のしたこと
 分かってんのかよ?」

「だって、桃子が悪いんだよ。
 されて当然のことを桃子は
 したんだから!」


なんだよそれ・・・。

・・・俺は、呆れた。


神田、水嶋のことあんなに可愛がってたじゃねぇかよ・・・。

友達じゃなかったのかよ・・・。


水嶋は何も悪くねぇし、ってか、自分のしたこと棚に上げて何言ってんだ、こいつ。


ムカムカした。

まじでイラついた。


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