運命のヒト
「お前、最低やな・・・。
 そんな奴やと思わんかったわ」

こんな最低な女と5年も付き合ってたと思うと俺もアホだったなと思った。


「・・・・・」

神田は何も言わない。

俺が神田にキレたのは今日が初めてだった。


「マジで、お前のこと見損なった。
 もう、俺の前に現れんとってな、
 ってか、今すぐ消えてくれ!!」

俺がキレて怒鳴ると、神田が泣き出した。


俺は、キレてた・・・。

マジギレ・・・。

神田にそう怒鳴って、そのまま、神田を壁に投げつけた。



「美鈴、大丈夫か?」

健二は、神田の心配をしている。


俺は、神田のやり方が許せなかった。

文句があるんなら、自分で言えばいいだろ。

わざわざ、金森達にやらせるな。


ってか、俺にしろよ!文句があんなら、俺に言えばいいだろ。


なんで、水嶋にそんなことすんだよ!

悪いのは、全部、俺なんだよ・・・。




「お前、やり過ぎ・・・」

神田が向こうに言った後、健二にそう言われた。


「確かにな・・・」

「でも、お前のキレる気持ちも分かるわ」

健二には頭が上がらねぇよ・・・。


もし、あの時、健二が止めてくれなかったら、俺は確実に神田のことぶん殴ってたと思う。


女を殴るなんて最低な奴のやることなのに。


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