運命のヒト
「見たって何をだよ?」

すると、ヒロは真剣な顔になった。


「水嶋のこと本気か?」

いきなり、水嶋のことを言われた。

「当たり前だろ、本気や!」

俺はそう言った後、神田と別れた理由や水嶋のことが好きなことを話した。


すると、ヒロは安心したと言った。

「よかった~!!
 優士が本気なら安心した!!!」


ヒロってやっぱり水嶋のこと・・・。


「水嶋のこと、幸せにしてやってくれな?」

「おぅ!!
 ってか、まだ付き合ってねぇけどな・・・」

「もう、告るつもりだろ?」

「まぁな・・・」


だけど、俺は不安だった。

「うまくいくとは限らねーけどな・・・」

水嶋は今もヒロを想ってるのかもしれねーし・・・。


「絶対、うまくいくって!!
 だから、がんばれよ!!」

「おぉ・・・」


ヒロはマジで水嶋のことが好きだったってことが伝わってきた。


でも、俺にあぁ~言ったってことは、今は好きじゃないってことか?


よく分かんねぇけど、俺が水嶋を幸せにすればいいと思った。


なんか俺、自分ばっかな気がしてきた。


健二も水嶋を諦めて、女作ったし。

ヒロも水嶋を諦めたみたいだし・・・。


みんな、俺のこと考えすぎなんだよ。


< 75 / 177 >

この作品をシェア

pagetop