運命のヒト
「なぁ?
 さっき、水嶋の様子変だったよな?」

「あぁ・・・」

「やっぱ、なんかあったんだよな?」

「あぁ・・・」

俺達と下駄箱で話した後、俺達の元から去った水嶋。


いつも通り、掃除場所に向かって行った。


健二と体育館に行こうとしてると、水嶋が雅史達に文句を言われてるのを見た・・・。


心配になった俺は、健二と先回りして体育館の前に向かった。


すると、そこへ水嶋がやって来た。

掃除場所のトイレに向かうために・・・。


俺が大丈夫だったか?って聞くと、何のこと?なんてごまかしていた。

気にしてないよ・・・。


そう言っていた水嶋の顔はすげぇ辛そうだった。


それからしばらくして、トイレ掃除を終えたのか水嶋が俺らの前を通り過ぎていった。


・・・泣きそうな顔をしていた。

声をかけようとしたけど、水嶋は足早に俺らの前を過ぎ去った。



それから、午後の授業はずっと顔を伏せて寝ていた。


「なぁ?
 何かあったんやろうか?」

「あぁ・・・」


さっきから、健二はずっとあぁ・・・しか言ってない。

健二の様子が変だ。


なんか知ってるんじゃねぇのか?

そう思った俺は、健二に聞いた。


「健二、何か知ってんのか?」

「あぁ・・・」


あぁ・・・って何だよ?


なんか知ってるってことか?


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