運命のヒト
生まれて初めての告白・・・。

「俺、ずっと前から水嶋のこと好きだった。
 辛い想いもいっぱいさせてきたけど、
 これからは俺が守っていくし。
 大切にする。マジで好きやから・・・。
 これ、受け取ってほしい・・・」

そう言い終えた後、指輪の入った箱を水嶋の手の上に乗せた。

そして、両手でそっと包み込んだ。


・・・水嶋の顔が見れねぇ。

俺の手震えてるしな・・・。


水嶋の手は小さくて、冷たかった。



鼻をすする音が聞こえた。

俺は視線を水嶋へと向けた。

・・・・・泣いてるし。


その涙のわけは一体なんだ?

俺は心配になった。

俺に手を握られたのが嫌で泣いてるとか?


「水嶋・・・?」

俺はそう言って、手を離した。


水嶋はずっと泣いたまま。

泣き止まないし・・・。


「なんで泣くんだよ?」

俺はそう言いながら、水嶋の頭を撫でた。


水嶋は鼻をすすりながら、涙を流しながら、俺を見つめてきた。


そして、何かを話始めた。


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