DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

「そうだ...

 傷、どう? 大丈夫?」


桜木は心配そうに
乙羽の額を見つめるが
すぐにテーブルの上に置かれた
包帯へも視線を落とす


「包帯...
 何で外したの?」


「何か...
 大袈裟で...//」


乙羽は傷口にあてられたガーゼを
隠すように前髪を撫でる


「まだ血が...
 滲んでる...

 包帯巻いてた方がいいよ」


「...ぅん」


「俺...
 
 柊音に殺されるかもな」


 ...ぇ?


「柊音から...

 森園サンのこと
 頼まれていたのに...」


自分を責める桜木


「そんな...

 あの時、桜木さんが
 来てくれなかったら...」


 そう...

 考えただけで
 ゾッとする...


「...

 そうだ、これ...」


携帯を差し出す桜木


「ぁ、ぁりがとう」


それは乙羽が柊音から
持たされている携帯だった


「部屋に置いてきちゃって
 どうしようって思ってたの」


「それ、ずっと...
 
 昨日から鳴りっぱ...

 俺、あれからしばらく
 柊音の部屋にいたんだけど
 ずっと、鳴ってて...

 何度か切れては、鳴ってを
 繰り返した後、今度は俺の
 携帯に柊音から
 かかってきて...

 柊音のヤツ...
 森園サンが携帯に出ないから
 様子を見て来てほしいって
 ひどく動揺してた...

 ロケ中の柊音に
 余計な心配させたくないって
 事務所からは一応
 止められたんだけど...

 俺..さすがに
 黙ってらんなくて...

 柊音の奴...
 相当心配してる...」
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