DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
お墓に着くと柊音は
すぐに袖をまくり
「おとうさん
おかあさん
お兄さん
ご無沙汰して申し訳ありません」
そう言い墓石を綺麗に
磨き始める
シオン...
乙羽が柊音の背中から
そっと、抱き付くと
「乙羽...
ご両親の前だぞ//」
「ぅん...//
ぁりがとう...」
お父さん、お母さん
あたし...
心からこの人を
好きになって良かった
「そだ、乙羽」
「ん?」
「俺、ずっと
考えてたんだけど...」
柊音の提案で
両親と兄のお墓は
空港からほど近い
管理されたきれいな墓地へ
移すことにした
「本当は乙羽が
ご両親とお兄さんに
会いたいと思った時に
すぐ会える場所に...
ても考えたんだけど
お寺の住職さんに聞いたら
住んだことない土地は
例え仏さんでも
ストレスを感じるって
言ってたから...
空港から近い場所なら
まだいいかな...って...
綺麗に管理もしてくれる
らしいから乙羽も安心だろ?」
「...ぅん
本当にありがとう
亡くなった両親の事まで
考えてくれて...」
乙羽の瞳に涙が滲む
「そうだな...
俺も乙羽の両親に
会いたかったな
乙羽の両親やお兄さんと
買い物したり
旅行に行ったり...」
...柊音
静かに両親と兄のお墓に
手を合わせる柊音
お義父さん、お義母さん
お義兄さん...
乙羽が会いに来やすいように
お引越しします
勝手に安息の地を変える事になり
申し訳ありません
それから...
先日、近しい人達の前で
乙羽を幸せにすると
誓いました
いろいろあって
入籍はまだですが
準備は整っています
乙羽のこと...
全力で幸せにします
だから安心して
この土地から乙羽を
見守り下さい...
しっかりと
手を合わせる柊音
「お父さん、お母さん
お兄ちゃん...
新しいお墓はどう?
あたし...
結婚するよ...
今、とっても幸せ...//
だから...
安心してね」
慌しいお墓参りを済ませ
最終便で東京に戻る二人
「貴重なお休みだったのに
ぁりがとう...//」
「俺が行きたかったんだよ」
...シオン //