DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
「どうした
早く服を着ろ」
動こうとしない乙羽に
怪訝な表情を見せる飯岡
「.....
ぁたし...
今日、生理で...
それで西山さん...
怒っちゃって...」
「...
だから何だ...」
飯岡の言葉に愕然とする乙羽
「それは...
こっちが決める
コトじゃない...
気に入らないならまた
返品されるだけだ
わざわざ生理の娘を
指名してくるヤツもいる...」
「!!」
「いいから
さっさと服を着ろ」
飯岡はそう冷たく言い放ち
部屋を出て行った
わざわざ
生理の娘を...?
ザワザワと体中に
虫唾が走るような感覚に
鳥肌が立つ乙羽
ダメだ...
やっぱりあたしには
耐えられそうにない
でも、契約金はもう
借金の返済にあてちゃったし
今さら後には...
また同じ思考の位置に戻される
もう、何度も...
何度も、何度も、何度も
同じことばかりを
考えている
もっとよく
考えればよかった...
他にも何か
方法があったんじゃないか...
やはり頭の中では
同じことばかりが繰り返される
ぅぅん
他に方法はなかった
あたしは...
大金と引き換えに
自分を売った...
溢れる涙を拭い
グッと唇を噛みしめる乙羽
わかってる...
でも...
頭ん中で理解していても
心が...
悲鳴をあげている
体が...
真っ二つに
引き裂かれそう...
「オイッ!! まだか?」
飯岡に急かされ
あたしは次の指名者
相沢柊音の元へ送り届けられる
西山のマンションに比べれば
何のセキュリティーもないマンション
それでも飯岡は
用心深く辺りを警戒しながら
乙羽を部屋の中に入れると
「直帰なら9時頃には戻る」
そう言い
すぐに帰って行った