DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

さっき、飲んだスープを
吐き出しても尚も激しく
収縮を続ける胃袋にはもう
吐き出すものは何もなく
苦しむ乙羽


「ハァ..ハァ...」


すると乙羽の背中に
大きくて温かい手の感触に
驚いた乙羽が振り返ると
濡れた身体もそのままに
腰にタオルを巻きつけただけの
相沢が優しく乙羽の背中を
さすっている


「...ゴメン

 俺が無理やり
 食べさせたから?」


「// 違っ..
 ゴホッゴホッ!」


激しく咳き込む乙羽の
背中をさする相沢


「...いいの//
 風邪..ひいちゃう...」


心配そうに背中をさする相沢を
浴室へ押し返そうとする乙羽


「...俺の心配
 してる場合かよ」


そう言うと相沢は
バスルームへ戻りタオルを
お湯で濡らすと
それを乙羽の頬に当てる


「...ほら」


「...ァリガトウ//」


「顔..赤い...
 熱でも、ぁんじゃねぇ..の..」


心配そうに乙羽の額に
手を当てようとする相沢の手を
慌てて払おうとした瞬間
またも、乙羽は体勢を崩し
倒れそうになり
相沢に抱きとめられる


「だから//
 あぶねぇ..んだって」


「...//」


 かすかに香る
 せっけんの香り...


裸同然の相沢に抱き止められ
訳が分からなくなる乙羽


ドキン..ドキン..ドキン...

 アタシ...
 完全にどうかしてる


「俺、もぅ出るから
 森園さん入って

 お湯..溜めといたから
 ゆっくり浸かりな」


「...ぅ、ぅん//」


相沢の顔をまともに
見ることができない乙羽は
逃げるようにバスルームへ入る


昼間の恐怖や緊張とは
チョット違う...


 何だろ...?

 ドキドキが止まんない
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