DOLL・・・ ~秘密倶楽部~


ハッ...
目を覚ますと
部屋の中にはオレンジ色の
西日が射し込んでいる


「...もぅ、こんな時間?」


乙羽が慌ててリビングへ出ると
そこには息を切らせた柊音が
立っていた


「ぉ、ぉ帰りなさい//」


恥かしそうに髪を整える乙羽


「ハァ..ハァ...  ただいま」


「...ぁの
 ...大丈夫?」


「何が?」


一瞬、とぼけてみせたものの
不自然だと思ったのか


「何か..急に...
 不安になっちゃって...」


そう言い
不器用にはにかむ



「?」


「また...

 暗い部屋ン中で
 森ちゃんが一人で...って考えたら
 何か...//」


 ...//


「ぃやっ//
 ぁの、ほらっ!!
 
 俺、昨日スイッチの場所とか
 教えてなかったし...ァハハ」


照れた様子であたふたと
しゃべる柊音は
こんなあたしに本当に
気を遣ってくれる


「クス//
 
 ホントだ、スイッチの場所
 聞くの忘れてた...」


「だろ?
 だから慌てて...」


コロコロと笑う乙羽に
安心した様子を見せる柊音


「昨日より
 だいぶ顔色がいいね
 
 ちゃんと眠れた?」


「ぇ//」


真っ赤に染まった頬を
両手で覆い隠す乙羽


「ぁたし...
 そんなにヒドかった?」


「ぁぁ、もぅそりゃ
 ゾンビみたいに...」


「ゾンビ?
 ひっど~い//」


緊張や不安が
柊音の優しさによって
少しずつほどけていく


「やっぱ、笑うと
 スゲェ! かわいい♪」


「//」


軽く笑いながら言う柊音に
乙羽は顔を赤らめ下をうつむく
< 45 / 310 >

この作品をシェア

pagetop