DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
意識を失ったのか
寝てしまったのか
乙羽は扉をノックする音で
再び目を開ける
ァレ..ぁたし...
寝ちゃってた...?
時計の針は
あれから2時間も
進んでいる
ガチャ
痺れ切らし誰かが
部屋の中に入って来る
「起きろ!!」
いきなり腕を
掴み上げられる乙羽
...飯..岡さん...
飯岡に腕を引き上げられ
乙羽は重い身体を起こす
そしてフラフラと
カバンに荷物を詰め始めると
「そんなもん
後でいい。 行くぞ!!」
飯岡は乙羽の腕を引き
部屋を出る
そりゃ...
二度目だもん...
飯岡サンが怒るのも
無理..ない...
でも...
そんなに
引っ張られたら...
飯岡に手を引かれ
付いて行くのもやっとの
早い歩調で歩かされた乙羽は
頭がクラクラして、そのまま
その場に座り込む
「ゴメン..ナサイ...
飯岡さん...あたし...」
涙が溢れる乙羽
飯岡は何も言わず
乙羽を抱き上げ車の
助手席に乗せると
自分の上着を乙羽にかけ
すぐに車を発進させる
運転中、何気なくタバコをくわえ
火を付けようとした飯岡は
助手席で朦朧とするあたしを見て
そっと、くわえたタバコを箱に戻す