DOLL・・・ ~秘密倶楽部~
ポツン、ポツン、と
所々、外灯に照らされた
駐車場までの暗い道のりを
重たい足取りで歩く乙羽
先に、飯岡の姿は見えない
すると
先に駐車場から
車を出した飯岡が
乙羽の元へ車を止める
乗車するのを躊躇う乙羽に
飯岡の無言の圧力がかかる
小さなため息を吐き出し
乙羽が助手席へ乗り込むと
車は再び闇に向かって走り出す
真夜中の通りは
車通りも少なく
ライトの先に伸びる道は
暗い...
まるであたしの未来を
表しているかのよう...
「これから先のコトを考えれば
早く忘れろ...」
冷たく言い放つ飯岡
これから先...?
飯岡にも
見えてるのだろうか...
あたしの真っ暗な未来
「忘れた方がいいのは
西山さんの事ですか?
それともあなたが医者を
買収した事ですか...?」
乙羽が意地悪く言うと
「フッ、どっちもだ」
飯岡は口元を緩めた