DOLL・・・ ~秘密倶楽部~

やがて外が
白々と明け始める頃

玄関から
物音が聞こえる


 帰ってきた



まるで、飼い主の帰りを
待ちわびていた
ペットのように
乙羽が玄関へ行くと


「クソッ...
 オイ、しっかりしろよ」


そう言いながら
酔った柊音の靴を脱がそうと
悪戦苦闘しているメンバーの
桜木翔耶(サクラギショウヤ)

すると突然、部屋の奥から出てきた
あたしの姿に驚く桜木


「ぉわっっ!!!!!
 ビッックリした~!

 ぇ...
 てか、誰?」


桜木の最もな質問に
何と答えていいのか分からず
困っていると


「もしかして...
 DOLL?」


あたしは小さく頷く
すると桜木は


「コイツ...
 
 珍しく酔っぱらちゃって...
 ちょっと、ベッドまで
 案内してくれる...?」


そう言って
玄関に寝転ぶ柊音を
肩に担ぎあげる

あたしは桜木を
柊音の部屋に案内する


「オラッ、柊音!
 しっかり歩け!!
 お前の部屋はどこだよ!!」


桜木に担がれながら
自分の部屋を力なく
指差す柊音

部屋に入ると桜木は
柊音もろともベッドの上に
倒れ込んだ


ハァハァ..と
乱れた呼吸を
何度か整えると
服や髪を直しながら
部屋から出てくる


「打ち上げで飲んでたら
 何かコイツ...
 すげぇ、ご機嫌でさぁ...
 珍しく潰れちゃったんだよね」


ベッドに転がした
柊音の様子を伺いながら
話す桜木


「後、任せても?」


乙羽がうなずくと
桜木は玄関に戻りクツを履く


「ぁ、ぁの...
 ぁりがとうございました」


乙羽は缶コーヒーを差し出す


「サンキュ!」


桜木はそれを受け取ると
軽く手を振り上げ帰って行った
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