伝えたい
「何してんだ、人の家で」

そこにいたのは、野獣だった。

「ナオちゃんっ」

「静っ、出てけっ」

「違うの、ナオちゃん」

「やっと別の男見つけたんだろ?良かった。」

「ナオちゃん?」

「もうお前のお守りは面倒なんだよ」

「そんなっ私、迷惑かけないから」

「邪魔なんだよ」


俺は、時が止まったように思えた。

この一言で俺は

いや、青山は

きっと何かが切れた。

そう思った。
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