残酷なラブソング
大学の寮に着くと、
限界に達した肩の重荷を
ベットに放り投げた。
「・・うっ・・・ふぅ〜ん・・・・・」
投げられた愛未は、
またスースーと寝息を立て始めた。
こんな夜は寝付けない。
冷蔵庫から缶チューハイを取り出す。
プシュッという音を立てて、
冷たいものが喉を滑らかに通り過ぎた。
「っはぁ〜・・。」
愛未の眠るベットを背もたれに、
薄目で天井を見上げる。
いつ出来たか分からない
年季の入った染みが
ぼやけた視界に入って来た。
ゆっくり目を閉じて・・・・
空になった缶チューハイが
床を転がる音を最後に
全感覚が遮断された。