ツンツンデレ彼女



インパクト大な二人に反してそれからの自己紹介はまたどれもありきたり。



しかし…。



ドキッ。



次の人物を見て高鳴る俺の鼓動。



…………次の自己紹介は森田だった。



「森田泰子です。嫌いな食べ物は中桐先生の好きな食べ物。嫌いな教科は中桐先生の受け持つ体育。嫌いな動物は、最も本能でしか生きられない中桐先生。嫌いなタイプは無駄にフェロモンを撒き散らし女性と話しただけでも妊娠をさせるような人です」



いや、そんな卑猥な奴どこ探してもいてないと思いますが。



しかも全部俺に関してのことやんか。



てか俺のことやっぱ…………。



「よっぽど嫌いなんやな、森田」



やべっ。柄になく落ち込んでるわ……俺。



「次俺ですね」



そんな俺を無視し自己紹介をしようとする三浦。



お前なんか大嫌いだ。



「名前、三浦健二。趣味、ナルシストで変態の奴を徹底的にたたきのめして自殺に追い込むこと。特技は爪の中に画鋲を刺すこと。好きな言葉は『生きててごめんなさい』って言わせることかな」



………間違いない。



爪の中に画鋲刺されて自殺に追い込まれるわ、俺。



そんでもって生きてることに対して謝罪までさせられる。



就職先別に考えた方がいいかもしれん。



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