黒板とノートと三角定規
□ □ □

「いや〜ん!美香めちゃめちゃ久しぶり!」

3時限目が始まるぐらいに、ようやく教室へついた。


いつもとなんら変わりない、教室。


ただ、何となく、リンカ以外私の存在を、もの珍しいような目で見ている気がした。



「あ〜ん。最悪。
3時限目、数学テストなんだけど…?」

「はっ?リンカ何も言ってなかったじゃない!
ごめん。あたし帰る」


冗談じゃない。


ろくに出席してない、あたしがテストなんて…


まして、大っ嫌いな数学。


やる気なんて全くなかった。



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