一途なカノジョ。
『雅樹くん。

春嘉は死んだんや

朝起きてこんくて

部屋に行ったら

首つっててな、

おばさんびっくりして

救急車呼んだんや。

病院に運ばれてな

もう死んでる言われたんや

雅樹くんと上手く
いってなかったことは
知ってるで。

春嘉が言っとった

春嘉がなおばさんに
そんな話すんのは初めてやったんや。


今まで彼氏いてもな
なんも話してはくれへんし

いつのまにか違う男になってるし。
おばさんも
鑑賞せんようになったんや



でもな、雅樹くんの話は
いっつも言われてやで…


ほんまに好きやったんやな

雅樹くんを攻めるつもりはないで。
ただホントの
さよならを言ってほしんや。


これ、雅樹くん宛ての
春嘉が書いた手紙やけど。

呼んであげてな』


俺は手紙を渡された。


なぜか春嘉の部屋に行った。


いつもと変わらない部屋


でも机におかれてた
カッター


変に思って春嘉の
所へ行った

腕を見た・・・



いっぱいある傷跡

古いのから新しいのまで
はっきりわかる


春嘉の部屋に戻って
手紙を呼んだ・・・。




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