犬神さまのお嫁さま
 「まったく、もう少し色気のある声だせねーのか」


 呆れを含んだ声に遅れること1秒、その声の主のムカつく顔が過った。

 確認するまでもないけど言いたいことは山ほどあるので振り向く。


 やっぱりそこにあるのは今朝見たうちのムカつくイケメン居候の澄ました顔。


 「希彦!アンタ何すんのよ!」

 「何するも夫が弁当持って来てやったのになんつー言い草だ!」

 「だれが夫よ!ていうかなんでこうしてるわけ!?」


 こう、というのは勿論今の状態だ。


 工程はさて置き、どうやら私の目の前に現れたのはお弁当バックだったようでそれに気を取られた瞬間、希彦はもう一方の腕で私を持ち上げたらしい。

 そんでもって私の座っていた椅子に滑り込み私をそのまま膝に座らせた、と。


 つまりはバカップルのように『おひざだっこ』されている状態。

 そりゃあ目の前の菜穂も不快そうな顔をするわけだ。
 
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