犬神さまのお嫁さま
 ああ、こんなに気持ちいいなら…


 うっかり芽生えた『求める気持ち』に心が傾き始めた途端、遠くに鐘の音が聞こえた。


 鳴り響くチャイムの音。

 それが引き金になりふわふわした感覚から一気に現実に引き戻される。



 「あーーーーーーーー!!」

 「うぇあ??」

 「ちょ、馬鹿!これ本鈴じゃない!!」



 チャイムの音と認識した頭がいつもの思考を取り戻した。
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