【詩集】巡伴記
『夕焼け』

燃える月



朝は清々し過ぎるくらいの

励ましの合図を送るくせに

夜が近づく頃には

空を染めて 風を焼く



日中はあれほど

ギラギラしていたのに

今はもう

オットリしている


目に差すような眩しさも

この時だけは

優しくなる


人の迷いも

憂いも

哀しいモノを全部

背負って沈んでいく




温かい微笑みとは裏腹な


寂しそうな背中をみせて


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