臆病な生徒会長


そういって私が指定した場所に手をかけた。




すると、私じゃ全然取れなかったパネルが、あっさりと取れた。






「お見事・・・。」




「こんなことも出来ないのかよ。」




「いちいちうるさい」






ほんっとう、いちいち気に障ることを・・・。


それよりもパネルの中には・・・。








パネルを外したら中は空洞だった。



普通は私が手を突っ込んだ方がいいんだろうけど、臆病なので勇気がない。







っと、いうわけで









「直、中に手を入れてみて。」



「・・・臆病者。」



「うるさい・・・。」





文句を言いつつ中に手を入れて探る直。


少しして何か見つけたのか、おっ、と言って手を出した。





「なんか見つけた?」



「ああ・・・なんだこれ?」



「ピンクの・・・宝石?」




直の手の平には、ダイヤモンドの形をしたピンク色の宝石があった。






「キレイ・・・」




「でもなんでこんなもんが・・・」





確かに・・・。


まあこれで宝のありかを示すヒントを解いたってことだよね。




新菜先輩が待ってるだろうし、生徒会室に戻ろうかな。



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