ナルシストの隣
嬉し涙、悲し涙。

どちらがどれだけの割合をしめているのかは分からないけど、複雑な感情の涙は枯れる事はなく、零れては流れ零れては流れを繰り返した。

ある程度泣き終えた私に、このドレスを見付けた経由を話してくれた。

葬儀を終えてから、恵の部屋に入るとマネキンに着せられたドレス、針、糸、デザイン画…服を作る時に必要とされるものが、辺り一面に散乱していたらしい。

デザイン画を見て、誰の為のモノなのかすぐに分かったらしく、あと一歩で完成するだろうそれを社長が仕上げたそうだ。



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