2/3友達
席について、ハンバーガーを頬張る。

タイスケは飽きもせずダブルバーガーだ。

それに大盛りポテト。

「このポテトってさ、塩加減変えてもらえるって知ってた?」

タイスケがハンバーガーを口いっぱいに頬張りながら得意気な顔をして言った。

「知らない。そうなの?」

「おう。塩抜きとか、塩少なめとかさ。できるらしいぞ。」

「それは、何のために?」

「そりゃ、塩分控えめにしたい人間のためにさ。」

「ふぅん。」

「なんだ、お前の感動はそんなもんか。」

「だから、何よ。」

「だってさ、すごいと思わね?こんなでっけーチェーン店がさ。ポテトの塩加減ごときで個人の意見に逐一耳を貸すってさ。」

そんなところに感動してるタイスケがすごいと思うよ。

軽くため息をついて、タイスケの話を流した。

「でさ。」

タイスケはコーラをぐびぐびと吸い上げた。

「お前、進路どうすんの。」

いきなりよね。

「だから、悩んでるんだって。進学したいけど、行きたい大学はないし。」

「行きたい大学ないの?」

「うん。」

「じゃ、俺と同じ大学にすれば?」

は?

って、タイスケはどこの大学狙ってんのよ。

国立でしょ?無理無理。
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