2/3友達
お盆になみなみとコーラが注がれたコップを二つのせて、カツヤが戻ってきた。

この、「なみなみ」っていう辺りが、男の子が入れました!って感じで笑える。

「ありがと。」

コーラをこぼさないように、そっと受け取った。

このままテーブルに置いたらこぼれそうだったから、そのまま少し口をつけた。

「あ、多かった?すみません。」

カツヤは少し恥ずかしそうに笑った。

ふふ。かわいい。

カツヤは私が座るソファーの前に置いてあった椅子に座った。

この距離感が、なんともありがたい。

「話って。」

カツヤから切り出した。

「タイスケさんがらみ?」

うっ。

相変わらず何でもお見通しなカツヤ。

やっぱりこの人には嘘はつけないよね。

ついてもすぐばれそう。

「うん。っていうか。タイスケのことっていうよりか、私の進路のこと。」

「進路?」

「そう。タイスケにそそのかされて、K大目指してたでしょ?」

「ああ。はい。」

カツヤのテンションが一気に下がっていくのがわかった。

「私、自分の進路について、カツヤと付き合ってからも色々と考えてたんだけど、K大以外に思いつかなくて。」

「うん。」

「確かにK大って超難関大だから、私が行ける保証はどこにもないんだけど、それでもそこ目指して勉強することは悪くないかナーって。」

カツヤが明らかに落ち込んでいる様子なので、そこでもう一度コーラを飲んだ。

「だから、やっぱりK大目指すことにする。」

「タイスケさんと一緒に?」

カツヤはそこで私に視線を向けた。

ドキッとする。

「っていうか、タイスケと一緒に行きたいとか、そんなんじゃなくって。別に勉強一緒にしたいからするっていうんじゃないんだけど・・・。」

ああ。

カツヤの視線に一気に動揺してるな、私。
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