【キミに伝えたくて…】~執事に恋したお嬢様~


「女の人と会ってたりして…!」


「…えっ………」


彼女の一言に、あたしは言葉を失ってしまった。




なんだろう──…

このモヤモヤした感じ。




「冗談よ~!今日は執事たちの集まりがあるって言ってたでしょう?」


「だ、だよね!」


胸のモヤモヤは消えぬまま、口が勝手に動く。




窓を覗く太陽は、半分顔を隠し教室を暗くする。


あたしの心も、どんよりと闇が包んだ。




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