ENGAGEMENT RING-結婚指輪-
Memory 4th Dreams Kamutwuru

「まーこー!!学校行こ〜〜!!」


そういえば、萄哉と登校する約束をしていたっけ


「真琴〜〜!!萄哉君来たわよ〜〜〜!!」


朝のお母さんの声はいつもながら頭に響く


「わかった〜〜!!すぐ行く〜〜!!」


立ち上がろうとした瞬間、フラつき床に体がぶつかった


息が上がり、気分が悪くてその場で吐いた


やだ・・・私妊娠しちゃったの!?


いくら待っても降りて来ない私を待っていた萄哉が母に言った


「おばさーん!まこ遅くね??俺見て来ていいっスか?」


母は気分良く萄哉を招き入れた


意識の薄れゆく中で萄哉の足音がだんだん近くに来るのを感じた


とうとう部屋に入って来た


「まこ!!!!?どした!!!?おばさん!!!まこが吐いてます!!!早く来てください!!!」


今にも発作を起こしてしまいそうな声で母を呼ぶ萄哉


母は一目散に私の部屋に走ってきた


「まあっ!!!!まこ!!!大丈夫!!?」


ユサユサ私を揺する


【止めてよ!気分悪いのに!!よけいに吐じゃん!!】


心の中で叫んだ


「どうしましょ・・・今日お母さん休めないのよ・・・代わりに萄哉君、真琴の看病お願いしてもいいかしら・・・・?」


「いいですけど学校が・・」


聞いた萄哉に母は笑顔で振り向き言った


「大丈夫よ!今から学校へ私から連絡入れておくから!じゃあ・・・頼んだわよ!!真琴!帰って来たら病院連れて行ってあげるからね」


「いってらっしゃい!!おばさ〜ん!!」


聞いていた会話はここまで後は記憶がない


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