意地悪王子とチビ姫
「俺さ、実は陽菜に話し掛ける前から陽菜が気になってたんだ。だから話し掛けて仲良くなれたとき、すごくうれしかった。敬語いらないっていったのに関係なく敬語使いつづけるし、強気なところある…そんな陽菜に惚れた。」
「先輩………」
やっとでた声。
でもなにをいっていいのかわからない。
「陽菜と今日一日一緒にいて、ますます陽菜が好きになった。」
そういって出してきた小さな箱。
あたしに渡してくる。
「少し考えてほしいな…俺は待つからさ」
そういって幸村先輩は寮に向かって先に歩きはじめた。
あたしもその後ろを黙って歩いた。